プロカメラマンになる第一歩とは

プロカメラマンへの第一歩

こんにちは、とりです。
早いものでプロカメラマンの肩書を名乗り始めて3年ほどが経ちました。
(名乗ることは誰でもできるけど。笑)
プロカメラマンになろうと思ったきっかけはやはり写真を撮ることが楽しくて仕方がなかったからです。
実際に行動できたのは、とあるプロカメラマンの方のセミナーを受けたことがきかっけでした。

僕は芸大とか写真の専門学校も行っていないし、単なるカメラ好きでした。
プロカメラマンの指導を頂いたことも一切ありません。
そんな僕でも、きちんとお金を頂いて撮影をさせていただけるようになりました。

この記事は、プロカメラマンを目指したいけど行動できていない人にとっては、とても重要な記事です。
是非呼んで頂き、すぐに動けばプロへの第一歩は歩みだしたことになります。

では行きましょう!

まず目指すべきもの

プロになるということはどういうことでしょうか。
結論から書きますが、「自分の撮影で誰かからお金をもらう」ということです。

今までは自分の撮りたい場所で、時間を気にすることなく、自分の撮りたいものをとって楽しんでいたものです。
ところが、いざビジネスになるとそういうわけには行きません。
限られた時間の中で、クライアントから指定された場所で、頂く料金以上の価値を提供しなければなりません。
僕も最初はこの勇気が出ませんでした。
正直に言うと、怖かったです。

妻や友人には「写真上手いね!」と言われていい気になっているけど、はたしてこれはお金をいただくレベルのものなのか?

今でもお客様との相性や場所との相性でやや疑問に思うときもありますし、実際自分で納得の行かないレベルのときもあります。
そういうときは「経験不足からくるもの」と割り切っています。

この記事の後半に、具体的な「プロカメラマンへの第一歩」を書いていますが、その前に必要なことは、

・「自分の撮影にはお金をいただく価値がある」とマインドセットすること
・「プロカメラマンである」という自覚を持つこと

です。
この2つがなければ話になりません。
これさえできれば、例え一銭も稼いでいなくともあなたは「プロカメラマン」です

「よし、自分は大丈夫!覚悟できた!」という方は次の項目を読んでください。

何を一番大事にしているのか

さて、ここも結論から書きます。

あなたが「一番大事にしていること」は何ですか?

つまり、お客様に、あなたのどこを一番の価値としたいか?ということです。
一つだけ書き出して、それをあなたの一番の強みにしてください。

僕がプロカメラマンになろうと思ったきっかけの1つは、娘が生まれたことです。
子ども成長はすごく早くて、1日経てばできなかったことができるようになったり、今まで見たこともないような表情をしたりします。
子どもは一瞬一瞬が一期一会で、二度と見れないかもしれません
できるだけ子どものかけがえのない一瞬を記録したい、と思うようになりました。
と同時に、色んな家族の幸せを残すお手伝いができる、と思ったのでした。

さて、あなたがお客様と相対する場において一番大事にしていることは何でしょうか?
それがあなたの一番の強みであり、お客様への一番の価値になります。

具体的な第一歩

準備ができたら、あとは最初の一歩を踏み出すだけです。
それは、写真家出張サービスに登録することです。
いくつかご紹介しますので、自分に合いそうなサービスに登録してみてください。
(ちなみに、一切お金かからないし、僕に一切インセンティブはありません。笑)

fotowa(フォトワ)

ストックフォトサービスで有名なPIXTAが提供している出張撮影サービスです。
平日:約20,000円、休日:約25,000円、と撮影単価が全カメラマン固定で、クオリティも維持されています。
現在のカメラマン登録がどのような形態で行われているかは定かではありませんが、私が登録した際は、

・オンラインで登録希望
・自身のポートフォリオ提出
・担当の方と面談
・その場で模擬撮影
・データを現像して送付

という流れでした。模擬撮影はめちゃくちゃ緊張しました。笑
その後登録して、fotowa内で自身のポートフォリオやフォトグラファー情報を入力し、実際に依頼を受けることができます。

OurPhoto(アワーフォト)

こちらも、ファミリー向けの出張撮影を提供しているサービスです。
特長としては、撮影単価を自身で調整することができるため、登録したばかりのカメラマンは依頼を受けやすくなります。
以前は1時間あたり6,480円が最低価格でしたが、現在は8,640円に値上げされています。
登録したばかりのカメラマンは最低価格(6,480円/時)からスタートされ、お客様から「とても良い」を5回以上もらったカメラマンは単価を10,000円以上に値上げすることができます。

実際に登録した際の流れは

・オンラインで登録希望
・自身のポートフォリオ提出
・担当の方とスカイプで会話

ということで、fotowaのように模擬撮影はありませんでした。
コチラのほうが敷居は低いかもしれませんが、fotowaと並行して登録している方も多く、実際私もそうしています。

初めて登録した年は、あえて最低単価で依頼を受け実績を詰みました。
単価が安いと結構撮影依頼が来ますので、ビギナーの方にはうってつけだと思います。
ただし、クオリティに妥協してはいけませんので、ご注意ください。

はい!チーズ(千株式会社)

ここは上記2社とは違い、スクールフォトを主体としたカメラマン派遣サービスです。
実は登録して審査も通ったものの、受注は一切していません
お客様がフォトグラファーを選ぶ形式ではなく、運営母体の千株式会社が幼稚園や小学校に営業をかけて案件をとってきてくれているので、安定的に案件受注があるのが良いところです。
ただ、撮影枚数と細かい指定が、僕には向いていないな、と感じてしまい嫌煙してしまいました。

・子どもを満遍なく撮影する
・500〜800枚撮影しなければならない(もちろん現像も)
・写真のデータ仕分けなども必須
・複数のカメラマンと連携しなければならない

と、結構ハードル高いです。
ただし悪いわけではなく、合う合わないだと思います。

肝心の登録の流れは下記のとおりです。

・オンラインで登録希望
・自身のポートフォリオ提出
・ご担当の方と面談

僕は子どもとそのご両親一人ひとりの表情や仕草を大切に切り取っていきたい、という気持ちで撮影を受注しているので、大量に数を撮って、というスタイルがはまりませんでした。
しかしながら、fotowaにせよOurPhotoにせよ依頼が集中するのは9〜12月の七五三・お宮参りシーズンです
それ以外はあまり依頼が来ませんので、その間は定期的に依頼のあるこちらの案件をこなしていく、というのもありだと思います。

どれだけ受注できるのか?

では、実績も何もない状態で登録して、どれだけの案件を受注できるのか、僕の例を参考にご紹介します。

fotowa

1年目:3件(11月2件 + 12月1件)
2年目:20件(10月3件 + 11月14件 + 12月3件)

OurPhoto

1年目:21件(9月1件 + 10月6件 + 11月12件 + 12月2件)
2年目:10件(10月1件 + 11月7件 + 12月2件)

1年目は単価6,000〜12,000円ぐらいで受注していましたが、2年目は15,000円固定でやっていました。
単価で上手いこと棲み分けがされているような気がしますね。

いずれにしても「写真でお金を稼ぐ」ということを経験するには十分すぎる結果だと思います。

まずは動くこと

何をするにせよ、まずは動くこと

これがなければ何も始まりません。

正直、今でも初対面の方と会って撮影するのは緊張するし、「子どもがなついてくれるか、いい表情してくれるか」は常に気にしています。
お客様の望むクオリティを提供できる自信はあれど、やはり迷ったりもします。

でもカメラを手にして撮影に喜びを見出し、それを自分や自分の家族以外に提供する、ということは素晴らしい経験だと思いませんか?
この喜びを感じ始めたら、あなたもすでにプロカメラマンだと思います。

中には、fotowa/OurPhotoで撮影をご依頼頂き、満足いただいたので次は直接ご依頼くださる方もいます。
中間搾取されるシステムのため、私の名前で検索して直接ウェブサイトからご依頼くださる方もいます。
私のプロフィールをご覧になって、「とりさんじゃなければ嫌だ」と言ってくださる方もおられて、本当に嬉しい限りです。
この経験は何物にも代えがたい。

僕は撮影しながらデータを見せたときの「やっぱプロはちがう!頼んで良かった!」という笑顔が忘れられません
考えている暇があるなら、まずはポートフォリオをまとめて登録してみましょう!